毎月の賃貸料と駐車場代を考えたら、買ってもいいのかな？

2009年11月に新築マンションを購入したOさん。ふとしたきっかけで購入を考え始めました。「友人がマンション購入を検討していて、話を聞くうちに自分も興味が出てきたんです。車を持っているので、駐車場代を合わせると家賃が高かったことも後押しになりましたね」。それからは情報収集の日々。まずはインターネットで調べて、気になったマンションの資料請求をすることから始めました。

資料請求は20〜30件！　その結果、希望エリアが広がった。

Oさんが利用したのは不動産サイトにある資料請求の機能。希望していたエリアで物件を探し、気になったものを取り寄せていたといいます。「当初は、東急沿線で探していたんです。でも、やっぱり値段が高かったんですね。ただ、会社によっては別のエリアの物件情報も一緒に送ってくれるんです。それを見ていたら、同じ金額でも、別の場所ならこれくらいのものが買えるんだな……と視野が広がって。さらに希望エリアを広げて、いろいろ調べ始めたんです」。

モデルルームに行く前に、まずは資料請求がおすすめ。

いきなりモデルルームに行くと勧誘が多そうだなというのが、Oさんの印象でした。「仕事をしていて一人で探していたので、あまり時間が取れなかったこともあるんですが、資料請求すると、いろいろなマンションを一気に見られて比較もできるから楽しいんです。それを経て、気になるところを絞って見に行きましたね」。マンション探しを始めて2ヶ月。資料集めや情報収集をして、モデルルームに足を運んでいたOさんが出会ったのは、友人がたまたま教えてくれた、デザイナーズ物件でした。

デザイナーズの物件に一目惚れ。角部屋と駐車場が決め手。

まだ独身ということもあって、デザイナーズ物件に憧れていたんです。見に行ったマンションは既に建っていて、外観を見た印象がすっきりとして格好よかったんです。中に入ってみると玄関の段差がなくて開放的な雰囲気でした。白を基調とした部屋なので広々と感じられたことと、角部屋なので風が通ってすごく気持ちよくて。今まで見たものより断然良かったですね」。さらには機械式の駐車場があり低価格で借りられることもOさんの心に響きました。「それまで借りていた駐車場は、家から離れた場所で屋根もなかったので、魅力的でしたね」。

頭金はなかったけれど、価格改定がされていたので無事に購入。

いろいろ見てきたからこそ「これは買い！」と直感したOさん。その場で買ってしまいたかったというほど、一目惚れの物件でした。「印鑑を持ってくればよかったと思ったんです。でも、印鑑だけじゃ駄目なんですね。必要最低限のお金が必要なことを知って出直したんです」。家を探し始めたころは印鑑さえあれば買えると思っていたんですと笑うOさん。家探しを始めて、いろいろな発見があったと振り返ります。けれども、突然に購入を決めたため頭金はほぼゼロ。すんなりとローンを組めたのは、タイミングの良さと熱意でした。「価格改定がされていたことと、低金利だったのが良かったんですね。すごく欲しいんです！と言ったら担当の営業さんも頑張ってくれて、いろいろサポートしてくれましたね」。

やっておくと便利なこと。例えば書類について。

「いま思うとやっておいて良かったなと思うのは、書類関係ですね。ローンの審査には、住民票などさまざまな書類が必要になるので、事前に営業マンから要るものを聞いて、一度にまとめて多めにもらうようにしていました」。平日は仕事をしているため、できるだけスムーズに手続きが終わるようにしたかったとOさん。それらの前準備があったからこそ、面倒なことはそれほどなかったといいます。

これから買う人へのアドバイスはありますか？

「迷う要素があるときは買わないほうがいいかもしれないですね。でも、欲しい！と思ったときは買いどきだと思います。値引き交渉もいいけれど、引っ張りすぎるのもよくない。迷っているあいだに、他の人が買ってしまうこともありますからね。買っても買わなくても多少は後悔するから、どこかで決めたほうがいいと思うんです。後になったらもっといいものが出てくるかもしれないけど、それはそれ、と思う決め手があれば買うべきですね」。

編集後記

1K・20m2だった賃貸のマンションから、3LDK・75m2のマンションにガラリと生活スタイルが変わったOさん。休日には部屋の掃除をしたり、家具や雑貨を買いに出掛けたりと、新しい暮らしを満喫しているようです。また、今まではまったく興味がなかった家についての知識や金利政策について、マンション購入を通して見方が変わったといいます。今はまだリビングダイニングしか使っていないと笑うOさんですが、これからがますます楽しみですね。
取材日：2010年2月26日 文：結城歩